◆ 連載第3回 ◆
パウキ幼魚?の巻

(前回までのあらすじ)
 やっとの思いでまともな船に乗り、本格的な川下りをスタートした私こと「まる」とその一行は、新種アピストをめざして、ネグロ川を猛スピードで下るのであった。

 

 

 3時間ほど下ったところで、右手に小さな支流があらわれた。目的地のミウア川に着いたのである。入り口の幅は10mほどと、大きくはないのであるが、支流はここまでそうあるものではなく、こんなものなのかも知れないとこの時は考えた。
 入ると、そこはまさに密林で、沈水林の大きな木が上部を覆い、ほんの小さなすきまから、赤道直下に近い強烈な太陽が照りつける。
 すぐに手近なアピストポイントにて採集をはじめる。ここミウアのポイントはすべて落ち葉堆積タイプのポイントである。だが、昨日初っ端が全く採れなかったのと同様、この日も全く取れない。場所を変えても、全く採れなかった。
 3回ほど場所を変えてはじめて、何人かの網にアピストが入った。そのアピストは3cm程度の幼魚で、パウキスクアミスに似ている。
 だが、S師匠やYNさんはちょっと雰囲気がちがうと気付いていたようだ。パウキにしては、やや尾びれのスポット状の模様が大きい。結論は成魚サイズが採れてからとのことだが、パウキの地域変異個体じゃないかとの意見にとりあえず落ち着いた。
 僕はまだ、昨日の採れない病が再発したのか、一匹も採れない。
 とりあえず、荷物を積んだボロ舟を待って、昼食にすることにして、ちょっとした丘のような場所に上陸した。場所を確保し、火をおこし、なかなか来ないボロ舟を待つ。
 ネグロ川にしてはここは困ったことに、蚊が多く、あっと言う間に背中がボコボコになるほど刺される。現地で買った虫よけを塗って何とか耐える。また、付近に滝があり、清流が流れているところがあったので、水中メガネにシュノーケルを着けて潜る。水中ではカラシン類とパイクシクリッドを見ることができた。K君はプレコを見かけたらしく、採ろうとしていたが無理だったようだ。
 そうこうするうちに、ボロ舟が到着し、昼食になった。昨日と同じ、牛肉を焼いて、ファリーニャをまぶして食べる。味付けは塩とレモンのみで、やはり美味しかった。
 昼食中、ガイドYMさん、Nさん。S師匠、YNさんが相談して、ちょっとやってダメだったら、すぐ場所を変更してどんどん攻めていくことになり、昼食後、すぐ採集へと向かう。
(つづく)

 

 

(次回予告)
アピストの正体は何なのか? 親サイズを採るために採集しまくる一行。だが、そんな中、私こと「まる」に、死の危険が迫っているとは知るよしもなかった!!
誰もが恐れるヤツとの遭遇!!!
・・・次回、「青いヤツにやられた!」にご期待ください。

 
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