◆ 連載第2回 ◆

(前回までのあらすじ)
 様々な命の危険?を乗り越え、私こと”まる”一行は、サンガブリエルの、ネグロ川に降り立ったのだった。

 

 

 その日着いたのは、まだ午後も早い時間だったが、これまでの旅の疲れを癒したり、また、いつ軍隊の介入があるかも(?)わからないため、この日は自由時間となった。
 僕は、海岸のような砂浜で海水浴まがいのことをして、プチリゾート気分を満喫していたのだが、採集し足りないメンバー最年少のK君が、僕のすぐ横で投網を射つ!あぶねーよ!リゾート気分台無し!それにしても、飛行機の重量制限10kgの中によくそんな重そうなもん入ったなぁ。と3つのことが同時に頭をよぎったが、面白そうなんで貸してもらおうと言いかけたが、投網に入った山盛りのピメロディアを1匹1匹はずしているのを見て・・・やめた。
ホテルはオンボロで、水道の蛇口をひねると、ネグロ川と同じ色の水が出てくる、川直結型水道にまずびっくりしたが、都会の喧騒(?)を離れた落ち着いた場所は今までの慌ただしい行軍から少し解放されたような気分も手伝って、僕の心を安らかにしてくれる。そんな気がした。が、メンバーの某AL編集者(当時)のOさんは、のんびり気分がマイナスに作用して(?)ダウン!ちょっと心配。その日は、夜間採集に出かけるというのだが、いつも通り、よい子の僕は夜遊びには行かず、じっくり休養することにする。
 翌8月26日、後にエリザベサエ記念日となるこの日、朝8時半の集合時間には、昨日調子の悪かったOさんも含め、全員集まった。サンガブリエルには、滝があり、迂回しなければならないのであるが、全員を乗せていると時間がかかるので、我々は車で、1つ上流の船着き場に向かった。といっても300mぐらいなのだが・・・。その300mが長い!!!いつまで経っても船が来ない。結局10時過ぎになってようやく出航。モーターの馬力は充分で、凄いスピードでネグロ川を遡って行く。
 が、如何せん、出発が遅かった。昼頃になっても、目的のウアウペス川は見えない。途中何度もアピストのいそうなポイントを見つけるが、後回しにして、ウアウペス川を目指す。途中休憩のため、小さな小島によるが、ここにはこの旅で、1、2を争う難敵、ハキリアリがいた。ご存じの方もおられるであろうが、このアリは自分の巣の中に葉っぱを持ち込み、キノコを育てて食糧とする習性を持つアリで、こいつらの中で、警備担当のやつがいて、でかい顎で、足とか噛む噛む!!!痛ーい!!!
 結局この小島は休憩もそこそこに退散する。昼食を取るために、今は誰も住んでいない、インディオの村による。ここで、持参した牛肉やらを直火で焼いて食べる。 ウマイ!やっぱアウトドアはこうでなくっちゃ。余談だが、後日訪れて、この村をトロボン村として写真を雑誌に掲載した、◯栄◯さんは、間違えてロカリティにトロボンと付けていないか心配っス。
 食を取った我々は、再びボートに乗り込む。走ること数十分。時間にして述べ3時間、川が2又に分れている!ガイドのTさんは、向かって左がウアウペスです。と説明してくれる。
 ついに、ウアウぺス川にたどり着いた。うっそうと繁る密林と、黒い川の水の色は不気味で、入ったら2度とは出て来れなそうな錯覚に陥る。だがそんな我々を”エリザベサエ”の6文字が、先へと進ませる。ボートはさらに黒さを増した川へと進んでいった。 つづく・・・の?

 

 

 
[ 1 ] [ 2 ] [ 3 ] [ 4 ] [ 5 ] [ 6 ]
 


ADH = Aquarium Design Hanamura : hanamura@aquarium.design.co.jp