◆ 連載第1回 ◆

 

 

 ’96.8月下旬、私こと”まる”と十人のメンバーは、アマゾンの奥地、”サンガブリエル・ヂ・カショエイラ”の空港に降り立った。
 ・・・といっても私以外のメンバーはそれぞれ、名前の知れた方々で、私こと”まる”を筆尻に十人の精鋭といった方が正しいだろう。
 十人乗りの飛行機は恐かったなぁ、所々穴(!)あいてたし・・・。
ともかく無事ついてよかったなあ。などど考えつつサンガブリエルの空港に入ると、なんか重々しい雰囲気。なんかアーミーな人達が我々に近づいてくるではないか!銃は本物っぽく、どー見ても、軍人マニアで好きでコスプレっている人には見えない。あとで聞いた話だが、我々の後で、大統領が訪れるそうで、投網だのPH計だの、観光客らしくない(観光客じゃないけど)我々は、ちょっと変わったテロリストに見られても、しょうががなかったのかも知れない。
 命からがら空港外へ出ると、そこはただ林があるだけで、土の道が一本、その林を横切っているだけであり、
「なんだここは、山奥みたいじゃねーか。」と誰かの声。
しばらく途方に暮れていると、一台の60’sワーゲンがやってきて乗れと言う。乗ったはいいが、窓にはガラスがなく、半分にちぎれたシートベルトを丸めた物につかまって、デコボコ道で揺れる車内でふんばる。インディオのドライバーが、おもむろにつけたカセットテープには、アステカ文明みたいな曲調で、
”ヘイダラ、ヘイダラ、トカッタ、ヘイ!!!”の四語でのみ構成された歌詞が流れる・・・・。
「 ・・・ひょっとして罰ゲーム?機内テストダメだったかな?」などと馬鹿なことを考えていること三十分。海岸のような砂浜を広大に流れるネグロ川のほとりの一件のホテルに着いた。
 いよいよ我々は、この旅の最終にして最大の目的地に着いたのだ。果たして、幻のエリザベサエは本当にいるのか? そして私こと、まるが狙っているアノ魚はどうなのか?
 ネグロ川を照らす夕焼けは、まるで我々の胸の中で真っ赤に燃える闘志を映し出しているかのように見えた・・・。 つづけ。

 

 

 
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